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のび子 - 職員のつぶやき - 2014年6月の記事

読み聞かせへ

by のび子

昨日は俵橋小学校、今朝は中標津小学校へお邪魔して読み聞かせをしてきました。
俵橋小では低学年、中小では5年生への読み聞かせ。
どの年齢の子に読み聞かせをするのも楽しいですが、
高学年はなかなか読めないちょっと難しくて長い絵本も読めるので
ここぞとばかりに今回は時間いっぱいを使ってちょっと難しい絵本を読んできました。

「3つのなぞ」(E2/ミ)
ジョン J.ミュース/作 フレーベル館

いつが、だれが、なにがいちばんだいじなことなのかを問う哲学的な絵本です。
5年生の子たちは静かに聞いてくれましたが、
どんなことを感じていたのかなあとちょっとドキドキ。

でも、絵本を読んだ後感想を聞くことは一切しません。
読み聞かせについての本や、テレビで紹介されていたこともあるので
ご存じの方もいらっしゃるとは思いますが、
子どもたちは読み聞かせで受けたものを時間をかけてゆっくり浸透させていくそうです。
それがこちらから感想を求めてしまうと、上手く言葉にできない感情を
無理に形作ろうとして本音とは違うものができあがってしまい、
結果それが自分の感想なのだと思い込んでしまうからなんだとか。
なので、読み聞かせをした後には自分から言わない限り「どうだった?」と、
本に対する感想は求めないであげてください。
面白いと思って読んだり、薦めたりするものなので気にはなってしまうのですが
聞いている時の表情や反応が全てなのかな、と思います。


さて、来月はどんな本を読もうかなあ。


ウミウシ

by のび子

巡回図書の時のこと。
車で移動していると、フロントガラスにちょこちょこと動く影が…。
虫がいるのはそんなに違和感のあることではないですが、何かと思えば


アリ!?


風に吹き飛ばされることもなく、結構な間フロントガラスのお散歩を楽しんでいました。
いやーアリ、すごいですね…。


今週は東小学校の子どもたちが図書館に来てくれました。
生き物の本を探していた子にクラゲをオススメしたところ、
最初は怪訝な顔をされたのですが、図鑑を開いてみたら思ったよりツボに入ったようで
「借りてく!」と声をかけに来てくれました。
同じく他に探している子にまた声をかけられて今度はウミウシの本をオススメしてみたら
その子も借りて行ってくれました。
こういう交流があるととても楽しいし、嬉しいです。
ウミウシは以前テレビでよく取り上げられていた時にちょっと興味を持ったのですが、
一生に一度同じ種類に会えるかわからないとか、
あんなカラフルな見た目からは想像できない野生生物の厳しさを持っていたりするので
何となくロマンというか、何というかを感じます。
借りて行った子が果たして何を感じるのかは分かりませんが、
人よりウミウシの知識をつけて本が戻ってくることを期待しています。

でもそんなことを言いながらウミウシの資料は少ないので
もうちょっと何か探さねば、と思ったりもしたのでした。


古田足日さんのこと

by のび子

明日は図書館の休館日です。
本日の開館時間は残り2時間もないですが、そういえば借りたい本が…という方は
お早めにどうぞ!
返却は入口横の返却ポストで24時間受付しています(CDは不可)

話題としては遅くなってしまいましたが、今月8日にロボットカミィやおしいれのぼうけんなどで知られる
作家の古田足日さんが亡くなりました。
毎年のように自分が子どもの頃に読んでいた方の訃報を聞くと切なくなりますね…。
当館にはそれぞれの作品はもちろん、全集もありますので、
もう一回読んでみようかなという方も、触れたことがないという方も
是非お手に取ってみてください。
私も子どもの頃に読んだ大きい1年生と小さな2年生をもう一度読み直すつもりです。

この作品でホタルブクロのことを知り、庭に植えてもらった記憶があります。
本からもらう思い出って、色々あるなあと色んな作品を振り返る度に実感します。