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NDCのこと(1)「NDCって何ぞや?」

by のび子

NDCという言葉はご存じでしょうか。

日本十進分類法と言って、図書館の背表紙についている
ラベルの数字のことを指します。
NDCの正式名称は「Nippon Decimal Classification」と言います。
図書館の本には基本的にこの数字がつけられ、
順番に並べられています。
(基本的にというのは、当館では雑誌にはふられていないからです)
番号はふられているものの、
背ラベルには書いていない分類もあります。
児童コーナーの絵本や、日本の読み物がそうです。
そして、数字にはそれぞれ意味があるため、
数字ごとに並べると自然と同じ系統の本が並びます。
図書館の本がキレイに並んでいるのは、全てNDCのお陰!
NDCがなければ、例えベテランの司書でも本を探すのに苦労するのは
間違いありません。

しかしこのNDC、覚えると本を探す時にとても便利なのですが
覚えるまでが一苦労…。
3つの数字のひとつでも数字が違えば、
たちまちその意味は変わってくるのです。
中標津町図書館では3ケタの数字で分類していますが、
実は小数点以下4ケタまである分類も存在します。
たとえば詩歌である911の場合。
911.1351は古今和歌集、911.1358は新古今和歌集をさします。
このように存在はするものの、図書館によってはそこまでの分類は
必要ない場合があります。
なので、それぞれ必要なところまでの数字を使います。
ほとんどの図書館は3つの組み合わせで分類をしますが、
小学校では一番左側の「第一次区分」だけを使うところが
多いと思います。

何故こんなことを書き始めたのかというと…
児童コーナーの来月の本展のテーマはズバリ「NDC」。
何と今は授業でNDCについて勉強するそうで、
時期を合わせて開催することに決定しました。

現在児童コーナー担当者は、その準備に追われているところです。
ところが、噛み砕いて説明することの何と難しいこと!
頭がこんがらがってきそうです。

自分の頭の整理をするためにも、ちょっと続けてNDCについて
書いていくことにしてみました。
しばらくの間私の記事はちょっと難しい話が続くかもしれませんが、
どうぞお付き合いください。


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